最近地味に忙しく、その「地味な忙しさ」っちゅー奴は、結構やねこかったりします。
どれだけ小さな仕事でも、段取りをする時間や労力は大きな仕事とさほど変わらない。ましてはウチに来る依頼は割と特殊なものだったり、僕自身があまり人がしないような事をしようとするので余計に。自分で自分の首を絞めている、とまでは言いませんが、好きな事を続けていくのは結構大変な事なんですね。
ある抽象絵画の画家が、自邸の庭草をむしりながら「私にとって庭仕事とは、製作の孤独と苦悩から解放してくれるものだ」と言ってました。「好きこそものの上手なれ」といいますが、アーティストのような人たちでさえ「好きな事=仕事」というバランスを保つのは難しいようです。

新築の図面を描きながらそんな事を考えていました。蒸し暑い事務所で真っ白な紙と、大量の消しゴムのカス。。。

でもそんな孤独や苦悩から生まれてくるものはとても良いものになると信じたいものっすね。
この家は新たな挑戦。限りなくシンプルなコンセプトとちょっとの遊び心。人間が簡素に豊かに暮らすために、ローコストとハイクオリティをギリギリまで擦り合わせた箱を作ろうと思っています。
乞御期待(笑)