今日は築後約2年が経過したYAMANOI邸の床メンテに。
この家の床はナラの無塗装オイルフィニッシュを使用しています。ハードウッド(広葉樹)の為、傷には比較的強いですが、やはり無垢の無塗装板。傷や汚れは付き物です。
無垢材にはこうした傷や汚れから保護するためにウレタン塗装が施してあるものが多く見られます。こうする事で、表面に硬い塗膜を形成し耐摩耗性や防傷・防汚・防水性能などを高めることができます。
ですが…確かに美しい木の状態を保つ事には優れているかもしれませんが、これでは木肌と触れることはありません。触れているのはあくまでもウレタンの塗膜であって、素足で歩くと夏はペタつき、冬はヒヤっとします。だからwcc worksではなるべく無塗装のものを使用する様にしています。こいつだったら少々の傷や汚れならサンドペーパーでゴシゴシこすって、オイルを塗ればまたきれいな木肌を取り戻してくれるんです。
今日はキッチン廻りを中心に染みや汚れをサンディングして、植物性のリボスオイルを塗布します。深い傷や染みは完全には消えないけど、それもまた経年変化による美しさであり、かっこよさ。塗装品には出せる味ではありません。

こうやって、住む人が愛着を持って家を可愛がる。僕にはとても嬉しく、微笑ましい光景でした。


つーか、久々の仕事ネタ(笑)