日曜日、公私共に御世話になっている方の家の上棟式に行ってきました。写真は餅まきの様子です。久々の拾う側です(笑)
この家は計画段階の時からずっと話を聞いてたんで、僕的にもなんとなく晴れた気がしました。
最近ではこういった行事を省く方も多くなってきたように感じますが、とても大事なことだと思います。
地鎮祭ではその土地に居られる神様たちに挨拶をして許しを頂き、工事中の安全などを祈ります。
それから各季節の変わり目に生じる土用中には着工を控える事。土用って夏にうなぎ食うだけじゃないんですよ(笑)
基礎工事が終わり、棟上げの日は土台の四隅に酒と塩を盛り、大工たちはお神酒を飲んで身を清めてから柱を建て始めます。ここまで言うと棟上げマニアみたいですが、棟木を掛けるのは上げ潮(潮が満ちている時間帯)が良いとされています。
上棟式では御酒・水・塩・米を始め、御頭付きの鯛や干物、季節の野菜や果物を祭壇に祀り、祝詞(のりと)をあげて再度神様に御挨拶。家内安全、無病息災を祈ります。ちなみにこの時、女性が祭壇にあがるのはNGです!
式が終わると、施主は大工さんをもてなします。最近ではそれもなかなか難しいので、これからもお願いしますという意味を込めて御祝儀やお酒、折などを渡します。ぶっちゃけ、これで大工のテンションは上がります(笑)
長ったらしくなりましたが、これが一連の流れ。大工さんも施主さんもけっこう大変でしょ。コンビニ弁当買うみたいに頼めばあの家が建つみたいなのは確かに楽チンですけどね…。
日本の伝統や風習はこういったとこでもちゃんと受け継いでいかないと。初詣と一緒の事ですから、願ってばっかじゃ神様も聴いてくれないでしょ。


偉そうに伝統とか神様とか語って来ましたが、自分実はクリスチャンです(笑)隠れキリシタン大工って事で。