BROOKLYN

帰宅の車中のラジオで紹介されていた本が気になって、遠回りして本屋に行った。
お目当ての本は結果見つからなかったんだが、何となしに手に取った雑誌をパラパラめくっていると思わず目を止めた記事があった。それはニューヨーク、ブルックリンにあるとても旧いビルの内装写真で、アングルこそ違うもののすぐに自分の頭の中の映像と一致した。
今から6、7年前。独立当初に国内外の建築書やインテリア雑誌を読み漁っていた時に出会った「BROOKLYN MODERN」って洋書で、その表紙を飾っていたのがその旧いビルだったわけ。もう何から何までが超クールで、その後の僕のモノ造りに多大な影響をもたらした。そんでいつか、こんな空間を造ってみたいって漠然と考えていたのを思い出した。
決して作為露わに造りこまず、木や鉄やレンガなどどこにでもある様なマテリアルを適材適所に使い、むき出しの配管、
もともとあった建具やロッカー、それに新しいモノとたくさんの植物。言わば「必然のデザイン」ってものを教えてくれた。書いてある事は全く判らんやったけどね(笑)
そんでよ、そんでそのBROOKLYN STYLEをテーマに造られたのが先のF&L ARTICLEなのよ。このタイミングでまた出会うのはなんかの御縁か!?はたまた何かの兆候か…!?いや、これもまた「必然」。
今回は日本の雑誌なので、住人であり全ての内装・設備工事を自ら手掛けたベントン夫妻のインタビューを読む事が出来た。奥さんの名はなんとスーザンボイル。同姓同名の別人だけど(笑)
インタビューの中で彼らが言った。「建物の歴史や佇まいを残しながら、全く新しい空間を。」
あー、繋がった!!!!