renovation!


昨日完成しました、湯田温泉に在る旅館の一室です。二間続きの和室の真ん中にある押入れを「魅せる収納」に改装しました。
床は節の無い檜(ひのき)の板を張り、間接照明を仕込みました。壁は珪藻土を塗り、刷毛引きの手法で横方向の細いラインの模様を入れています。中段板を下地を組む段階で取り付ける事によって宙に浮いているように見せたり、見切りを極力打たないようにして、少しでも見た目を軽くするように心がけました。
僕も最近、短い足を少しでも長く見せるためにヒッコリー柄のワークパンツを穿いてます(笑)
それはさておき、このように既存のものを生かしながら用途や機能を変更し、性能を向上させたり価値を高めたりすることを、「リノベーション」と言います。
単なる改修工事ではなく、古いものを大切に保ち、新たな価値を与えることで周りとの調和をとって、環境にも配慮したモノ造りをするのも大切な事です。利潤のみを追求したスクラップ&ビルド(建てては壊し・・・)を避け、効率は悪いんだけど、良い素材を使い良い建築を!というのが僕の大工としての信念ですね。
僕は大工になって良かったです。